海洋散骨をした経験(体験談)
お墓を売っている方に怒られそうですが、故人を偲ぶ気持ちがあれば、お墓は不要だと思っています。
最近「散骨や樹木葬がいいわ」という声も増えましたよね。
そんな私も2017年に墓じまいをして家族の遺骨を散骨した経験者です。
散骨をえらんだ理由
母も高齢になり、墓参りが大変になってきてました。
また、亡くなった父は海外文化が大好きだったので
「外国まで繋がる海へ」ということから散骨葬に決めました。
そんな渡辺家の「墓じまい&散骨」をお話ししたいと思います。
これが渡辺家のお墓。
このお墓、購入&リフォーム代で250万円かかっています。
相場2~300万円とは言え、維持費もかかるので
この時世、お金持ちしか買えないですよね。
ということで、さっそく石材店で
墓じまいの見積書を拝見。
【見積書の内訳】
お墓撤去・・30万円
遺骨取出し・・3万円
むむむ、33万円…
と思いつつ、解約手続きを済ませます。
後で調べると、33万円は安いみたいです。
墓じまいの手続き&書類
霊園の事務所で墓じまいの手続きをします。
散骨する遺骨は「一時自宅保管」として返してもらいます。
なので改葬許可書は不要です。
改葬許可書とは、改葬(お墓の引越し)に必要な書類です。
なるほど!遺骨の取出し方
「骨つぼ」の取出し方を写真で見ていきましょう!
これで親父たちの遺骨を自宅に持ち帰えることができました。
墓じまいの時に閉眼供養をしますが、行わなくてもOKです。(併願供養とは、お坊さんが墓石から魂を抜いて普通の石に変えること)
最後に墓石は撤去されて区画は霊園に返却されます。
【墓地は誰のもの?】
よく「お墓を買った」と言いますが、私たちは「使用料」を払って霊園・お寺の土地を借りているだけです。
いざ東京湾へ
粉骨を持ってマリーナに到着しました。
【粉骨とは?】
遺骨そのままの姿では散骨ができないので、パウダー状の粉骨して散骨を行います。
粉骨の方法はコチラのページでご覧ください。
残念ながら、この日は曇り時々雨の予想。
出航したボートはゆっくりと
東京ディズニーランドを通過して南下していきます。
風も波もないタイミングで散骨ポイントに到着。
いよいよ親父たちを大いなる海へ。
献花、黙とうしてお別れですが、
「お花、少なかったな…」とすごく後悔しています。
弊社の「散骨コース」がお花いっぱいの理由は、この後悔があったからです。
親孝行ができました
さて、数日後に石材店からお墓をの写真が送られてきました。
お墓は撤去されて更地に。
お墓がない今、少量残した遺骨は小ぶりな骨壺にいれて
手元供養としてお仏壇で手を合わせています。
すべてが終わり、手元供養も喜んでくれた母をみて、ホッすることができました。
親父たちも、海の向こうで楽しんでるといいな…
最後に
朝日新聞のアンケートによると散骨葬を希望する人が40%近くまで増えているそうです。
そのような方へ散骨のお手伝いをしてゆけたらと思っております。
拙い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました。
平安堂店長 渡辺